調べてみたら、このサイトリニューアルをウェブデザイナーHさんに依頼したのは二〇二二年。今年は二〇二六年だから、公開するまで四年もかかったことになる。別にそれだけの時間を制作にかけたわけではない。やらなきゃやらなきゃ、と気にかけながら、月日が過ぎていったというだけのことだ。しかもリニューアルを決めたときにはすでに長らく放置されていたので、つまり、この度このサイトは七、八年ぶりに再始動するのである。
発信という言葉がSNSへの投稿やウェブメディアでの露出を意味するようになって久しい。しかし、私自身は、近年、そういったものに興味を失くしつつある。ウェブマガジンの編集や原稿を発表する場としての活用は変わらず続けているが、インスタグラムに至ってはこの一年、犬の写真しかあげていない。スマートフォンのバッテリーが切れたままということもしばしば。AppleWatchも部屋の隅で埃をかぶっている。鈴木哲也編集長時代のウェブマガジン『honeyee.com』で、執筆者のひとりとして連日ブログを更新をしていた時期もあるのに、人間変われば変わるものだ。このサイトだって(私よりも)年若いスタッフUさんが仕切ってくれなければローンチまで辿り着かなかっただろう。
これだから中年は、と呆れられるだろうか。そんなことでは時代に取り残されますよ、と気を揉んでいるひともいるかもしれない。でも、それとは少し違う気がする。たぶん飽きたのだ。Windows95からPCのキーボードを叩き続けてきた五〇代の私たちが、いい加減、インターネットにかったるさを感じ始めたとしても仕方がないことだと思う。かつて恋多き女だった私が、いまでは犬との濃密な時間にかまけて、異性に目を向けることがなくなったように。
それでもせっかく私が自由に使えるコーナーを作っていただいたのだ。時々にはなるだろうが、気まぐれに立ち寄る喫茶店のようにふらりと何かを書きに来ようと思う。
末永くご愛顧いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。
長谷部千彩
